2022/06/02

名渡山遼さんインタビュー

 

■ハワイへの想いを聞かせてください

僕は幼少の頃から野球とか水泳とか柔道とか、スポーツばっかりやっていて、毎日泥だらけになって家に帰ってくるような、いわゆるスポーツ少年だったんですけども、小学校6年生のときに家族でハワイに旅行に行ったときにウクレレに出会い、そこからガラっと人生が変わってしまいまして、そこから今に至ります。大げさではなくハワイは僕の人生を変えてくれた場所ですね。

 

 

■2016年にハワイのグラミー賞と言われるナ・ホク・ハノハノアワードのインターナショナルアルバム部門で受賞されましたね。その後も、続々と素晴らしいアルバムをリリースされていますが、最新アルバムの「Sense」についてお聞かせください。この作品はすごい意気込みが感じられたのですが。

昨年(2021年)「Sense」をリリースしたんですけど、メジャーデビュー5周年という僕にとって節目の年で、ここで自分の代表作というか、名刺になるような作品を作りたいと思いました。10曲入りのアルバムなんですけど、10曲すべて表情が違う、いまの名渡山遼のすべてを詰め込むために10曲すべて違ったジャンルの曲に挑戦しました。

ジャズとか、ロックとか、フュージョン、それにスムースジャズとか、ファンクなんかにもトライして、ウクレレで演奏できるジャンルの壁を壊したい、そのきっかけを僕が作りたい、なんて言うと大きな話になっちゃうんですけど、、そんな気持ちで作ったアルバムです。

それから、自分はいろんなジャンルの音楽が好きだし、特定のジャンルにこだわってやっているというより、ウクレレで様々なことをやりたいっていう思いがあります。

近年リリースしたアルバムは、アルバムの統一感として聞きやすいように、イージーリスニングの作品になっていたり、カフェで流れているような、お家がカフェになるようなコンセプトで作っていたり、聞いていたら心地よく眠れるような「眠れるウクレレ」とか、曲調とかも揃えて作ることが多かったんですが、今回はそうではなくて、すべてが一枚の中に集約されている、名渡山遼はどんな音楽をやるんだ?と聞かれたときに、それの答えとしてのアルバム、名刺になるようなアルバムを作ったので、このアルバムを聞いていると、ロックかと思えば急にバラードになったり、とにかくいろんなジャンルが詰め込んであるので、聞いていて楽しんでもらえるんじゃないかな?って思っています。

 

 

■今回のアルバムは珠玉のウクレレテクニックの宝石箱のような感じがしますが

ハハハ(笑)(照れ笑い)
そうですね、ジャンルもそうなんですけど、新しい奏法も取り入れて、例えばベースのスラップ奏法とかもウクレレに取り入れてみたりして、テクニック的にも新しくチャレンジして、いろいろ挑戦したアルバムになっていますね。

 

 

■本当に名渡山さんはいろんなジャンルの曲を弾かれますよね。例えば、松田聖子さんとか、80年代のアメリカンポップ、ロックとか、、、でも、名渡山さんの年齢からするとちょっと前の世代の曲が多いですよね?

ええ、じつは子供の頃、両親が持っていたCDをよく聴いていて、例えばデビットフォスターとか、ビートルズ、イーグルス、ビージーズ、あとバングルスとかもよく聴いていましたね。そういったのが大好きで。

 

 

■久しぶりのアロハヨコハマご出演ですが?

とーっても楽しみですね!僕は初めて出演させていただいたのが19才のときでしたから、2012年だと思います。それで、アロハヨコハマがいったんストップした2016年まで毎年出させていただいていて、大さん橋とかワールドポーターズとかの会場で、当時、まだ10代で演奏活動もそんなにやっていなかったときだったので、あんなにたくさんの人の前で演奏させていただくことができて、その経験がその後のナ・ホクにもつながって行ったと思っています。

 

 

■最近10代の若者でウクレレを始められる方が多いとのことなのですが、そのことについてどう思われますか?

純粋に、そういった若い子たちが出て来てくれていることがうれしいですね!それは、まさに自分が望んでいることです。どんどん下の世代につないで行かないといけないと思っています。我々の世代より下の世代のウクレレ人口が多ければどんどん増えて行くわけですから。

ウクレレもまだ発展途上の楽器で楽器自体も進化している訳ですから、ここで絶やしちゃいけないので、僕個人としてもどんどん若い人にアプローチして、ウクレレやりたいなって思ってもらえるような演奏をして行きたいですね。

僕がジェイク・シマブクロさんにあこがれて影響を受けたのと同じように、例えばさっきのスラップ奏法なんかも、いま僕らの世代じゃめずらしいですけれども、次の世代の皆には「え、そんなの当たり前じゃん」みたいな感じになって、どんどん歴史を塗り替えて行ってほしいですね。

下の世代からどんどんすごい人が出てくると思います。たぶん、とんでもなく上手い人も出てくる。それで良いと思いますし、その中で自分も経験と年齢を活かして何とか切り開いて行きたいですね。

 

 

■ストイックにウクレレを極めていこうとする姿は、まさに「ウクレレキング」という冠を捧げたい感じがするんですが


いやいやいやハハハ(笑)
そう言っていただけることは光栄なんですけども、自分としては、初めてハワイに行ってウクレレと出会って受けたあの衝撃を伝えたいと言うか、、、ウクレレの歴史の中で自分が何か衝撃的なことを起こしたいと思っているんですけど、まだまだそんなことは全然出来ていないですし、それこそ、若い世代がどんどん出てくるという話ですけれども世代交代をせまられるには早すぎるって言うか、「ちょっと待って、僕もまだです!」みたいな、ハハハ(苦笑)そんな気持ちなんですけど、ハハハ(笑)

でも、若い世代の人たちとも(ウクレレの)シーンとして、皆で盛り上がりたいですね!

 

 

■これからやってみたいことや夢などをお聞かせください

海外でのツアーは中国を中心にいろいろな所でやってきてはいるんですけど、まだ、訪れていない場所があるので、行ったことのない地域でもワールドツアーをやってたくさんの人に聞いてもらいたいですね。

例えば、ウクレレの歴史には切っても切れない、ブラギーニャという楽器が生まれたポルトガルとか、ブラジルにカバキーニョっていうウクレレの兄弟楽器がありますけれども、そういった4弦楽器が浸透しているところで演奏したいという思いもありますね。それはいつかやってみたいなぁと思っています。

あとは、ウクレレのヒーローみたいな感じになりたいと思っているので派手なパフォーマンスとか、ステージングというのもやってみたいなぁと思っています。

 

 

■今度のアロハヨコハマにいらっしゃるファンの皆様に向けて一言お願いいたします。

この度はあらためてアロハヨコハマ様にお招きいただいてとても嬉しいです!ありがとうございます!
6年ぶりなんですよね。6年ぶりのアロハヨコハマに出演させていただけることを大変光栄に思っています。コロナ禍でなかなかイベントの開催が少なかった訳なんですけどやっと出来るようになってきて、すごく自分もうれしいというか、6年前ももちろんうれしかったんですけど、コロナ禍もあって、今回は今まで以上に楽しみです。

本当にひさしぶりなので、一曲一曲かみしめて演奏したいと思っています。あと、コロナ禍で皆さんがハワイに行けなかった分、僕の演奏でハワイの風を感じてもらえるような、そんなステージに出来たらなと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします!